こんにちは、勉強継続コーチ・英語コーチの上村綾子です。
「本当は読書したいのに、仕事が忙しくて手につかない」
「資格の勉強を始めたいけれど、どうしても時間がない」
日々頑張る社会人の皆さんから、このようなお悩みを本当にたくさんいただきます。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。あなたが感じているその「忙しさ」、実は実際の仕事の量ではなく、脳の勘違いかもしれません。
今回は、勉強の継続を阻む“多忙感”の正体と、そこから抜け出して無理なく学習を続けるためのアプローチをご紹介します。
▼このブログはこちらのポッドキャスト内容を再編したものです。ぜひ合わせてお聞きください!
「多忙」と「多忙感」はまったくの別物
まず知っていただきたいのが、「多忙」と「多忙感」は違うということです。
分かりやすい例が「満腹」と「満腹感」の関係です。胃の中に実際に食べ物がたくさん入っている状態が「満腹」。一方で、そこまで食べていないのに「もうお腹いっぱい」と感じてしまったり、逆に十分食べたのに「まだ食べられる」気がしたりすることがありますよね。
身体の客観的な状態と、自分の頭の中での感じ方は、必ずしも一致しません。
忙しさもこれとまったく同じです。本当に処理すべき仕事量が膨大な状態が「多忙」。それに対して、実際の作業量以上に「もうダメだ、忙しすぎる!」と脳がパンクして感じている状態が「多忙感」なのです。
脳だって筋肉と同じ。休ませなければ疲弊する
私たちはつい、「脳は使えば使うほど鍛えられて賢くなる」と思いみがちです。でも、他の臓器で考えてみたらどうでしょうか。
例えば「胃」に向かって「胃は使えば使うほど鍛えられて強くなる」とは言いませんよね。食べ続けたら消化能力は落ちますし、当然休ませる必要があります。筋肉トレーニングだって、適切な休息を取らなければ筋肉組織が傷ついたままになってしまい、超回復による筋力アップに繋がりません。
それなのに、なぜか脳にだけは「もっと考えろ」「もっと頑張れ」と無茶をさせ続けてしまいがちです。
脳も身体の大切な臓器の一つ。使い過ぎれば当然ヘトヘトに疲れます。そして疲弊した脳は、現実以上に「私、今ものすごく忙しいです!」とアラームを鳴らし、多忙感を増幅させてしまうのです。
「忙しくて勉強できない」の意外な裏側
「忙しくて勉強する時間がない」と感じるとき、本当に1分1秒の隙間すらないほど仕事に追われているのでしょうか。
よく胸に手を当てて振り返ってみると、こんな状態になっていませんか?
- つねにメールやLINEの通知が気になっている
- 作業中も無意識にSNSを開いてしまう
- 頭の中で「次にあれをやらないと」と次のタスクばかり考えている
- 勤務時間が終わっても、今日の仕事の反省をずっと頭の中で反芻している
つまり、「時間が足りない」のではなく、休まりきらない脳が常にフル稼働してヘトヘトになり、新しいことを学ぶエネルギーを残せていない状態なのです。
勉強に向かえない本当の原因は、時間不足ではなく「脳疲労による多忙感」かもしれません。
脳の疲れを取り戻し、多忙感を減らす3つのステップ
では、この多忙感から抜け出し、気持ちよく勉強に向き合うにはどうすればよいのでしょうか。おすすめの対処法を3つご紹介します。
1. 「本当に時間がない?」と客観的に問い直す
まずは今日やるべき仕事や作業を、ノートにすべて書き出してみましょう。頭の中だけでぐるぐると考えていると膨大に思えたタスクも、視覚化してみると「意外と30分で終わるな」「今すぐやらなくていいものも多いな」と気づけるはずです。
2. 脳を休ませる時間をあえてスケジュールに入れる
「休憩せずに走り続ける方がはかどる」というのは思い込みです。仕事の合間に散歩をする、数分間だけでも目を閉じてスマートフォンの画面から離れるなど、意識的に脳を休ませる時間を確保しましょう。
3. 「やらなきゃ」を極限まで小さく分解する
脳は「英語のテキストを数十ページ読まなきゃ」「問題集を1冊終わらせなきゃ」と大きなタスクを抱えるほど、プレッシャーで多忙感を爆発させます。
まずは「今日やるのは英単語5個だけ」「数学の問いを1問だけ」と、ハードルを極限まで下げてみてください。「それが終わったら追加で少しやろうかな」くらいの軽い気持ちで望む方が、結果的にスッと取りかかれて継続につながります。
頑張るのをやめて、脳を休ませることから始めよう
「時間がない」と思ったら、まずは「本当に時間がないのかな?脳が疲れてそう感じているだけかも」と一度立ち止まってみてください。
もし脳が疲れているだけなら、今あなたに必要なのはタイムマネジメント術ではなく、脳をしっかり休ませることです。
勉強を長く楽しく続けるコツは、気合でもっと頑張ることではなく、自分を追い詰める“多忙感”をそっと減らしてあげること。「忙しいから学べない」のではなく、「忙しいと感じすぎているから学べない」のかもしれない――。
そんな新しい視点を持つだけで、明日からの学習との付き合い方がきっと軽やかで心地よいものに変わっていくはずです^^
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