こんにちは、勉強継続コーチ・英語コーチの上村綾子です。
皆さんは、ふとした瞬間にこんな風に感じたことはありませんか? 「学生時代、もっと勉強しておけばよかったな」 「あの時、思い切って挑戦しておけばよかったかも……」 「本当は、ずっとやりたいことがあったのに」
日々の忙しさに追われていると、こうした心の声をそっと引き出しの奥にしまい込んでしまいがちですよね。しかし、実は「人は人生で何を後悔するのか?」という問いについては、世界規模で心理学や行動科学の研究が行われています。
そしてそれらの研究を紐解いていくと、私たちの「学び」や「挑戦」という行為が、人生の後悔を回避するためにどれほど重要なカギを握っているかが見えてくるのです。
今回は、世界的な後悔研究のデータをもとに、人が人生の終わりに抱く後悔の正体と、今からそれを回避して自分らしい人生を歩むためのヒントを一緒に考えていきたいと思います。
▼このブログはこちらのポッドキャスト内容を再編したものです。ぜひ合わせてお聞きください!
短期的な安心が、未来の「最大の未練」に変わる理由
まずご紹介したいのが、コーネル大学の心理学者、トーマス・ギロビッチ(Thomas Gilovich)教授による有名な研究です。彼の研究は、私たちが日々感じている後悔のメカニズムを非常にクリアに示してくれています。
その結論をひと言で言うと、こうです。
人は短期的には「やった失敗」を後悔するが、長期的には「やらなかったこと」を後悔する。
たとえば、新しい勉強を始めたり、転職や副業、留学に挑戦しようとしたりするとき、私たちの心にはブレーキがかかります。 「今は仕事が忙しいから」 「今さら新しいことを始めても遅いよね」 「自分にはどうせ無理かもしれない」
そうやって挑戦を見送ると、その瞬間は「失敗して傷つくリスク」を避けられた気がして、ホッと安心するものです。しかし、恐ろしいのはここからです。10年、20年という長い歳月が流れたとき、私たちの心に残るのは「あのとき安定を選んで良かった」という安堵感ではありません。「なぜあの時、一歩を踏み出さなかったんだろう」という、強烈な「やらなかった後悔」なのです。
世界105カ国の調査で判明した「人間の4つの後悔」
さらに、作家のダニエル・ピンク(Daniel Pink)氏は、世界105カ国・1万6000人以上を対象に大規模な後悔に関する調査を行いました。その結果、人間の後悔は国境や文化を越えて、大きく4つのカテゴリーに分類されることが分かったのです。
どれも私たちの人生、そして「大人の学び」に深く直結するものばかりです。
1. 基盤(Foundation)の後悔
これは「もっと勉強しておけばよかった」「健康を大事にすればよかった」「お金の知識を身につけておけばよかった」といった、人生の土台を支える地味なコツコツとした積み重ねを後回しにしてしまったことへの後悔です。若い頃や、日々の生活の中で「大切だと分かっていながらも、面倒くさがってやらなかったツケ」が、後になって重くのしかかってくるのです。
2. 勇気(Boldness)の後悔
「あのとき、勇気を出して挑戦すればよかった」という後悔です。 実は、この勇気の後悔こそが、人生の後半において最も強くなると言われています。 「好きな人に気持ちを伝えればよかった」といった人間関係から、「留学してみたかった」「本当にやりたい仕事に挑戦すればよかった」「起業してみたかった」というキャリアや学びに関することまで、年齢を重ねるほどにこの想いは膨れ上がっていきます。
終末期医療の現場で多くの看取りを行ってきたブロニー・ウェア(Bronnie Ware)氏の調査でも、人が死ぬ前に抱く最大の後悔は「もっと自分らしく生きればよかった(他人の期待に応える人生ではなく)」だったそうです。まさに、やりたかったことに挑戦しなかったことへの痛烈なメッセージですよね。
3. 道徳(Moral)の後悔
「人を傷つけてしまった」「不誠実なことをした」「いじめをしてしまった」など、人として間違った選択をしてしまったという後悔です。これは良心の呵責として、人生において非常に長く苦しい影を落とすことになります。
4. 人間関係(Connection)の後悔
「友人と疎遠になってしまった」「親が元気なうちにもっと会っておけばよかった」「大切な人と仲直りすればよかった」という、つながりを失ったことへの後悔です。特に中年以降の世代で非常に多く見られ、世界共通で誰もが深く悩むポイントです。
数十年後の自分を救うために、今日からできること
これら4つの後悔、特に人生の土台を作る「基盤の後悔」と、一歩を踏み出す「勇気の後悔」は、今からの私たちの行動次第でいくらでも回避することができます。
「このままの生活を続けていたら、数十年後の私は死ぬ間際に後悔しそうだな……」
もしそう感じるものが一つでもあるなら、それはあなたの心が「今こそ動く時だよ」とサインを送っている証拠です。
何も、明日から突然会社を辞めて留学したり、大金を投じて起業したりする必要はありません。大切なのは、フットワークを軽くして、まずはほんの小さな一歩を踏み出すことです。
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そんな「ちょっと調べる」「ちょっと学ぶ」という小さなスモールステップが、数十年後のあなたを「あの時、諦めなくて本当に一歩を踏み出してくれた」と大感謝させる未来へと繋がっています。
あなたの「学びたい」「変わりたい」という純粋な気持ちに、遅すぎるということは絶対にありません。未来の後悔を、これからのワクワクする挑戦へと一緒に変えていきましょう!
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