社会人の勉強は「自律神経」で変わる―集中力と継続力を支える体の整え方

社会人の勉強は「自律神経」で変わる――集中力と継続力を支える体の整え方 勉強法

こんにちは、勉強継続コーチ・英語コーチの上村綾子です。

ここ最近、私はなんだか体の不思議な不調に悩まされていました。

「背骨の病気なのかな」と思ってしまうほどの背中上部の痛み、息を深呼吸しようとしても深く吸えずに苦しい感覚、そして花粉の時期に襲ってくる全身の激しい痒み……。

整形外科に行って背骨のレントゲンやMRIを撮っても「異常なし」。呼吸器系で肺のレントゲンを撮っても「異常なし」。痒みには抗アレルギー薬を出されるだけで、根本的な原因がサッパリわからない状態が続いていたんです。

そんな八方塞がりの中で疑ったのが、「自律神経の乱れ」でした。

原因を探るべく自律神経を専門にする整体院を訪ねたところ、院長先生からハッとするようなお話を聞くことができたのです。

▼このブログはこちらのポッドキャスト内容を再編したものです。ぜひ合わせてお聞きください!

レントゲンには映らない「機能の問題」

整体院の院長先生は、私の悩みをじっくり聞いたあと、こう教えてくれました。

「人間の体には、レントゲンやMRIには映らない『機能の問題』というものがあります。その代表が自律神経なんです」

自律神経には、活動モードの「交感神経」と、回復モードの「副交感神経」があります。本来は昼間に交感神経が働き、夜になると副交感神経が優位になって体を回復させるのが自然なリズム。しかし、仕事のストレスや睡眠不足、長期間の緊張状態が続くと、体がずっとアクセルを踏み続けている状態になってしまうのだそうです。

例えば、私が感じていた「深く吸えない」という呼吸の苦しさ。肺そのものに異常がなくても、ストレスで胸郭の筋肉が緊張して横隔膜が硬くなると、息が浅く速くなります。十分な酸素は入っているのに、「もっと吸わなきゃ」という感覚だけが残ってしまうのだとか。

背中の痛みも同様で、ストレスを感じると人は無意識に肩をすくめ、背骨の脇や肩甲骨の筋肉がずっと緊張し続けてしまいます。その結果、MRIで異常がなくても「焼けるように痛い」「重苦しい」といった症状が出るのです。

さらに意外だったのが、痒みとの関係です。同じ花粉の量でも、しっかり眠れている時と疲労が溜まっている時では、症状の出方が全く異なります。自律神経が乱れると免疫系も過敏になり、本来より強い炎症やかゆみを引き起こしてしまうそうです。

「だからこそ、背中だけ、呼吸だけを見るのではなく、睡眠や食事、仕事のストレス、スマホの使用時間や休息の取り方といった『生活全体』を見直すことが大切なんです」という先生の言葉に、思わず深く深くうなずいてしまいました。

自律神経と「勉強習慣」の意外な深い関係

この体験をきっかけに自律神経について学び始めたのですが、実はこれ、私たちの「勉強習慣」と切っても切れない深い関係があることに気づいたのです。

勉強をスムーズに進めるために必要なのは、心が「ゆるみすぎず、張りつめすぎない状態」をつくること。やる気を出すには交感神経も必要ですが、緊張しすぎると集中できません。逆に副交感神経が優位になりすぎてリラックスしすぎると、今度は眠くなってしまいます。

つまり、自律神経のバランスを整えることこそが、勉強のパフォーマンスを最大限に引き出す鍵だったのです。

ここからは、私が実際に取り入れている「自律神経を整えて勉強に向かいやすくするTips」を3つご紹介しますね。

1. 呼吸で整える(「吸う」より「吐く」)

呼吸は、自律神経に自分からアプローチできる数少ない方法です。ポイントは難しい呼吸法をしようとせず、「吸う時間よりも長く吐く」こと。

例えば、4秒吸ったら、6〜8秒かけてゆっくり吐く。これを3〜5回繰り返すだけです。「落ち着こう」と無理に意識するよりも、「息を最後まで吐き切る」ことに集中してみてください。吐く息を長くするだけで、体は自然と休息モードに入りやすくなります。

2. 首や背中周りをほぐす

首や肩、背中の上部には、自律神経と深く関わる神経の通り道が集まっています。ここがガチガチに固まると呼吸が浅くなり、脳にもストレス信号が届きやすくなります。 私自身、パソコン作業や勉強の合間に首や肩甲骨周りをストレッチしたりマッサージしたりするようになってから、呼吸がすっと深くなり、体がとても楽になる感覚を実感しています。

3. “やる気が出ない日”の最低ラインを決めておく

真面目な人ほど、疲れて集中できない日や勉強が進まない日に「こんなんじゃダメだ」「自分は意志が弱い」と自分を責めてしまいがちです。

ですが、自分を責めてストレスを感じると、脳は危機感を覚えて交感神経を優位にしてしまいます。すると、心拍数が上がり、呼吸が浅くなり、睡眠の質が落ち……結果として「自律神経が乱れる → 勉強できない → 自分を責める → ストレス増大 → さらに自律神経が乱れる」という最悪の悪循環に陥ってしまうのです。

だからこそ、調子が悪い日は開き直ってしまいましょう。

  • 「テキストを5分だけ開く」
  • 「単語を10個だけ眺める」
  • 「問題を1問だけ解く」

勉強習慣で一番大切なのは、毎日100点を叩き出すことではありません。30点の日であっても、ゼロにせず細く長くつなげていくこと。自分を追い詰めずに優しくケアしてあげることこそが、結果として一番の近道になりますよ。

もし今、「原因は分からないけれど、なんだか体が重くて勉強に集中できない…」と悩んでいる方がいたら、ぜひご自身の自律神経に目を向けてみてくださいね。

まずは今、深く息を「ほーっ」とゆっくり最後まで吐き出すことから始めてみませんか?

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