勉強を続けていると「なぜこんなに集中できないんだろう」「思うように結果が出ない」と、自分を責めてしまうことはありませんか?
実は、パフォーマンスを左右するのは技術や知識だけでなく、自分自身の内側で行われている「心のゲーム」かもしれません。
今回は、テニスやビジネスの世界でも長く愛されている「インナーゲーム」という考え方をご紹介しながら、皆様の勉強を後押しするヒントをお伝えします。
二つのゲームを同時に戦う私たち
私たちが何かを目指すとき、実は二つのゲームを同時に戦っています。一つは「アウターゲーム(外側のゲーム)」。
勉強で言えば、試験に合格することや、資格を取ること、あるいは昇進といった目に見える結果のことです。
そしてもう一つ、それと並行して自分の中で行われているのが「インナーゲーム(内側のゲーム)」です。
これは、自分自身の内面にある葛藤や、不安、集中力の乱れとの戦いです。
スポーツでも仕事でも、この内側のゲームを制することこそが、外側のゲームで良い結果を出すための鍵となるのです。
「ダメ出し」をする自分を少し休ませてみる
インナーゲームの考え方では、自分の中に二人の自分がいると考えます。一人は「セルフ1」、もう一人は「セルフ2」です。
「セルフ1」は、頭の中で「もっとこうしろ」「今のままではダメだ」と批判したり命令したりしてくる、理屈っぽくて厳しい自分です。
一方の「セルフ2」は、あなたの体そのものや、本来持っている潜在能力のことです。
私たちが最高のパフォーマンスを発揮できるのは、実は「セルフ1」が静かにしているときです。
厳しい親に監視されている子供が萎縮してしまうのと同じで、自分にダメ出しばかりしていると、体も心も硬くなって能力を発揮できません。
「今日はこれしかできなかった」と自分を責めるのではなく、「私の力(セルフ2)を信じて、やりたいようにやらせてあげよう」と、自分を見守る優しい親のような気持ちで接してみてください。自分を信じてリラックスしたときこそ、本来の力が驚くほどスムーズに引き出されるはずです。
「良い・悪い」のジャッジを手放す勇気
勉強をしていると、一喜一憂しがちです。「今日はたくさん進んだから良い」「昨日はサボってしまったから悪い」といった善悪の判定(ジャッジ)を、私たちは無意識に繰り返しています。
しかし、このインナーゲームの教えでは、そうした評価を下さずに、ただ「ありのままを観察する」ことを勧めています。
テストで間違えたときも、「ダメだ」と落ち込むのではなく、「今はここが間違っていたんだな」と、裁判官ではなく観察者のような視点で眺めてみてください。
感情に振り回されずに現実を客観的に見ることで、ストレスが減り、次にとるべき行動が自然と見えてきます。
高い壁は、あなたの才能を引き出すパートナー
最後に、目の前にある「高い壁」の捉え方についてお話しします。
難しい試験や、どうしても時間が取れないといった大きな障壁を、私たちはつい「嫌なもの」として避けたくなりますよね。
ですが、インナーゲームの視点では、障壁は高ければ高いほど、自分の中に眠っている「まだ見ぬ才能」を引き出してくれる素晴らしい存在だと考えます。
強い対戦相手がスポーツ選手の技術を磨いてくれるように、困難な目標こそが、あなたを新しい自分へと出会わせてくれるのです。
「辛い」と感じる障壁にぶつかったときは、「よし、これでまた新しい自分が引き出されるぞ」と、心に余裕を持って向き合ってみてください。
皆様が、自分の中の「インナーゲーム」を楽しみながら、一歩ずつ着実に目標へと近づいていけるよう、心から応援しています。
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