ふとした瞬間に「なんだかやる気が出ないな」「今日はもうダラダラしてしまおうかな」と、自分を甘やかしたくなることはありませんか? 実は、そうした「放っておくと楽な方へ、乱雑な方へ流されてしまう」という現象は、私たちの意志が弱いからだけではなく、宇宙の根本的なルールが関係しているのかもしれません。
今回は、物理学の「エントロピー増大の法則」という視点から、私たちがなぜ学び続ける必要があるのかについて、少し大きな視点でお話ししたいと思います。
▼このブログはこちらのポッドキャスト内容を再編したものです。ぜひ合わせてお聞きください!
「放っておくと、しっちゃかめっちゃか」になる宇宙のルール
「エントロピー」という言葉、少し難しく聞こえるかもしれませんが、実はとても身近な概念です。物理学の世界では、エントロピーとは「秩序のなさ」や「乱雑さ」を表す指標のことを指します。
エントロピーが小さい状態は、きれいに整理整頓された部屋のような「秩序ある状態」。逆に、エントロピーが大きい状態は、何がどこにあるか分からない「しっちゃかめっちゃかな状態」です。
そして「エントロピー増大の法則」とは、物事は放っておくと、自然に、自発的に、この「乱雑で無秩序な方向」に向かっていくという法則のことです。
例えば、きれいに掃除した部屋も、何もしなければどんどん埃がたまり、散らかっていきますよね。コーヒーにミルクを垂らせば、放っておいても混ざり合い、二度と元の真っ黒なコーヒーと白いミルクに戻ることはありません。冷たい空気と暖かい空気が混ざれば、やがて同じぬるい温度になって落ち着きます。これらはすべて、宇宙が「無秩序」な方向へと進んでいる証拠なのです。
私たち人間も、実は「流れ」に逆らって生きている
この法則の面白いところは、部屋の片付けやコーヒーの話だけでなく、私たち人間そのものにも当てはまるという点です。
宇宙そのものがビッグバンから始まり、エントロピーが増大する流れの中で進化してきたように、私たち人間もその法則の中に存在しています。もし、私たちが何の努力もせず、ただ周囲の流れに身を任せていたらどうなるでしょうか。
コーヒーに落ちたミルクがどんどん混ざり合ってカオスになっていくように、私たちも何もしなければ、現状に満足して成長が止まり、自分の中の秩序が失われて、より「無秩序」で「楽な(しかし停滞した)」方向へと流されてしまいます。
かつて親や先生から「勉強しなさい」「整理整頓しなさい」と口酸っぱく言われた経験は誰にでもあるはずです。当時は「うるさいな」と思ったものですが、実はこれ、単なる精神論ではありませんでした。「努力をしないと、無秩序という負のエネルギーに取り込まれてしまう」という物理の法則に抗うための、とても理にかなったアドバイスだったのです。
「学ぶこと」は、自分の中に秩序を取り戻すこと
そう考えると、皆さんが今取り組んでいる「勉強」という行為の見え方が少し変わりませんか?
仕事で疲れている中で新しい知識を取り入れ、思考を整理し、自分を磨き続けること。それは、宇宙の大きな流れである「無秩序への進行」に逆らい、自分の中に新しい「秩序」を自らの手で作り出す、とても尊い挑戦なのです。
「学ぶこと」は、自分の中のエントロピーを小さくする努力そのものです。流されるままに生きるのではなく、自分の意志で自分を整え、高めていく。そのエネルギーは、あなたが自分自身の人生の主導権を握っている証でもあります。
もし、勉強が手につかず「自分はダメだな」と感じてしまう日があったら、こう思い出してみてください。「今は宇宙の法則(エントロピー増大)にちょっと押されているだけだ。でも、また一歩踏み出せば、自分の中に新しい秩序を作れる」と。
大人になってから、全く専門外だった物理学の世界に触れて「面白い!」と感じるようになる。そんな風に、いくつになっても新しい世界に知的好奇心を持つことは、私たちの人生をより豊かで秩序あるものにしてくれます。
皆さんが日々、仕事の合間を縫って学んでいる姿は、この広大な宇宙の法則の中で、自分という存在を輝かせようとする素晴らしい試みです。
時にはダラダラしてしまう自分を「エントロピーのせいかな?」と笑い飛ばしながら、また少しずつ、自分の中の秩序を積み上げていきましょう。私たちは、あなたのその挑戦を心から応援しています。
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