限られた時間の中で最大の勉強成果を出したいと願う大人の皆様へ、今回は、勉強をさらに楽しく、効率的に進めるための秘訣、「コラボ学習」についてご紹介します。
▼このブログはこちらのポッドキャスト内容を再編したものです。ぜひ合わせてお聞きください！
コラボ学習でドーパミンを出そう！
私たちは日々の生活の中で、様々な制約と戦いながら学習に取り組んでいます。学生時代のように十分な勉強時間を確保することは非現実的です。だからこそ、社会人にとって、ただ「量」をこなすだけでなく、「質」、すなわちいかに効率よく勉強できるかが非常に重要になってきます。
勉強を始めたばかりの段階では、まず勉強する時間（量）を確保し、それを習慣化することが大切です。量が確保できた上で、次に考えたいのが「質の追求」です。質とは、例えば「集中度」や「理解度」といった、目に見えにくい要素を指します。
この「質」を高め、限られた時間で最大限のパフォーマンスを出すための最新の知識や工夫を取り入れる必要があります。そして、その質の追求に役立つのが、「コラボ学習」なのです。
なぜ一人より誰かと学ぶと良いのか
勉強というと、机に向かって一人で黙々と取り組むイメージが強いかもしれません。しかし、学校教育でも取り入れられているように、共同で学習する「コラボ学習」は、高い学習効果があることが知られています。
コラボ学習のメリットは、単に自分にはない知識を他者から得られるという分かりやすい点だけではありません。
注目すべきは、コラボ学習があなたの脳を喜ばせるという点です。
他者と一緒に学ぶことで、なんと、快感を感じる物質であるドーパミンが放出されるということが分かっています。ドーパミンが出ると、やる気が高まり、学習がさらに促進されるという、最高の循環が生まれます。
質の向上に不可欠なアウトプット
コラボ学習が優れているのは、勉強において非常に重要とされる「アウトプット」の機会を自然に作れるからです。
ただ講義を聞いたり、本を読んだりするインプットだけでなく、学んだ内容を誰かに向かって話す、すなわち自分の口から外に出す「アウトプット」をすることで、頭の中の情報が整理され、結果的に自分のインプットの定着にもつながります。
一人で学習内容をノートに書き出したり、独り言で復習したりするアウトプットも効果はありますが、誰かと共に行うことで得られる効果はそれ以上です。
もしあなたが、自分の話を聞いてくれて、「そうだよね」「わかる」と肯定や共感をしてくれる人が目の前にいる状況でアウトプットをすると、その喜びの感情がさらに増え、記憶にも残りやすくなることが期待されます。
さらに、他者と一緒に学ぶ最大の利点の一つが、フィードバックが得られることです。一人で勉強しているだけでは、自分の理解が正しいのか、効率的な方法で進んでいるのかを確認するのは難しいですが、誰かと意見交換をすることで、新たな視点や学びが得られます。
勉強仲間を見つける場所
社会人向けの勉強会やサークルはたくさんありますが、例えば「勉強カフェ」でも、そのようなコラボ学習の機会が提供されています。
集中して自習をする「ポモドーロ・テクニック」を皆で実践するような場であっても、セッションが終わった後で「今日は何を勉強したか」「どうだったか」をお互いに話すだけでも、立派なアウトプットとなり、学習の質を高めます。
他者と一緒だと、思いのほか「張り合い」が生まれます。忙しいからこそ、効率よく、そして楽しく学習を継続するために、ぜひこの「ドーパミンが出る」コラボ学習を取り入れてみてください。
あなたの努力が着実に実を結ぶよう、心から応援しています！
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