記憶を定着させる「ブレインダンプ」

記憶を定着させる「ブレインダンプ」 勉強法
記憶を定着させる「ブレインダンプ」

山積みの仕事と向き合いながら、自己成長のために勉強を続ける皆様!
「せっかく覚えたのに、すぐに忘れてしまう」という悩みはありませんか?
インプットを頑張っても、時間の経過とともに記憶は薄れていくもの(エビングハウスの忘却曲線)です。

今回は、インプットした知識をしっかりと脳に定着させ、あなたの頑張りを結果につなげるための効果的な学習法、「ブレインダンプ」をご紹介します。

▼このブログはこちらのポッドキャスト内容を再編したものです。ぜひ合わせてお聞きください!

「ブレインダンプ」とは? 記憶の定着を助ける秘密の行動

ブレインダンプとは、「ブレイン(脳)」の中身を「ダンプ(ドバッと吐き出す、捨てる)」する、記憶法のひとつです。ダンプカーが荷物を一度に降ろす様子をイメージしていただけると分かりやすいかもしれません。

これは、単にインプットを繰り返すのではなく、学んだり覚えたりしたことを、意図的に、そして明確にアウトプットする行動を通して記憶を定着させる方法です。

やり方はシンプル!「何も見ない」アウトプットの徹底

ブレインダンプのやり方はとてもシンプルです。鍵となるのは「何も見ないで」吐き出すことです。

テキストやノートを見るのではなく、講義を聞いた後や教材を読んだ後に、今どれだけの内容を再現できるか試してみます。

具体的なアウトプットの方法としては、

紙に書き出す

口から声に出して喋ってみる

などがあります。アウトプットは、単語帳を使って声に出す「想起(思い起こす)」といった勉強法と非常に近い、どこでもすぐできる勉強法です。

インプットで入れっぱなしにするのではなく、意識的に「吐き出す」作業を繰り返すことが、記憶定着には欠かせません。

忙しい社会人にこそ試してほしい「こまめなブレインダンプ」

もし、ご自身のペースでテキストを読み進めたり、講義動画を見たりしている場合、ぜひ「ミニ・ブレインダンプ」を取り入れてみてください。

新しい内容や難しい内容を学習する際は、10分や15分などこまめに時間を区切ってインプットを行います。そして、そのインプットが終わるたびに、学んだことをすべて自分自身で書き出したり、喋ってみたり(ブレインダンプ)します。

これを繰り返すことで、インプットとアウトプットを明確に区切って行うことができ、記憶の定着を助けます。

記憶効率を最大化する集中術

インプット時にノートを取ることに一生懸命になっていませんか?実は、講義を聞きながら黒板をただ書き写す作業は、何も考えずに写しているだけで、効果的に覚えられていないことが多いのです。

ブレインダンプを効果的に行うためには、インプット中はノートを取るのを手放し、記憶することに集中するのがポイントです。

動画講義など後から見直せる場合や、テキストに内容が書かれている場合は、「書くこと」を完全に諦めて大丈夫です。その代わり、脳のワーキングメモリを暗記することに最大限使えるようになり、学習効果が高まります。メモは最小限に留めておきましょう。

定着を強化する「朝のブレインダンプ」

ブレインダンプは、勉強の途中で行うだけでなく、朝一に実施するとさらに効果が高いと言われています。

夜寝る前に覚えたものを、翌朝起きてすぐに吐き出してみるのです。アウトプットは、インプットと違って脳を使わないとできない、エネルギーのいる作業です。疲れきった夜よりも、寝てエネルギーが満たんな状態の朝に行う方が、より有効に働きそうですね。

思い出せない箇所や勘違いしていた箇所が必ず出てくるはずです。そこを見つけたら、もう一度テキストを確認し、赤字を入れたり、自分なりの工夫を加えたりして復習しましょう。

このブレインダンプは、一度きりで終わらせず、エビングハウスの忘却曲線の理論と同様に、時間を開けて2回、3回と繰り返し行うことで、着実に記憶を定着させることができます。

忙しい毎日の中で勉強時間を確保している皆様の努力が、確かな力となるよう、ぜひ今日からブレインダンプを試してみてください!

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